膵臓ガンを患う父。
病院での治療は全て断ったけれど、
主治医は痛み止めを早々に父に渡していた。
こんなものはいらない、
そんな未来を思い描いていたけれど
必要になってしまうかもしれない。
膵臓ガンと背中の痛み。家族の反応。
父に言わせれば、
消化が悪くなってるから、
背骨のあたりがズレてるから、
そういった理由で背中が痛いんだろうと。
母は、
いつも痛みがあるってわけではないから、
一過性のもので大したことではないんじゃない?
と言う。
母の言葉の裏にはおそらく意味が2つ隠されていて、
膵臓ガンの進行だと信じたくはないことと、
ネガティブな事を考えてネガティブな現実を引き寄せたくないこと。
僕はといえば、
今までの方針が効果がなく、
さらには膵臓ガンが進行してしまっているだろう
という重い出来事と向き合わなければいけないことは
精神的に辛く重くて、
半分祈るような気持ちで、
ただの背中の痛みであって欲しいと願っていた。
でも、
背中の痛みが膵臓ガンが進行した際の症状だと、
考えざるを得ないんだろう。
痛みがひどくなり、悪化している。
父の顔が痛みで歪む。
横になって動けない。
そんな姿を見ると心が痛む。
膵臓ガンを患う家族たちは、辛い姿を見ながら、
「大丈夫、大丈夫だから」と、
心をいためながら励ましているんだろうな。
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