父のすい臓癌を寛解させるにはどうしたら良かったのか①反省と今ならどうするか

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すい臓癌を患った父が亡くなってから、早くも一年が経とうとしている。

あっと言う間の一年に実感が沸かない。

父が亡くなった後の母は毎日が悲しみと寂しさで一人で眠ることすら出来ない状況だった。

今でも母は、ふと思い浮かぶ父の姿を語っては涙を浮かべている。

もし、今、父が存命していたら、自分は父に何をするだろう?

今、あの頃に戻れるとしたら、どうしたら父を少しでも長生きさせられるだろうか?

すい臓ガン、今ならどうするか

今ならどうするだろう?それを語るその前に、

父のすい臓がんを寛解させたいと家族で行った方針を振り返る。反面教師にでもなれば良いと思う。

ヨガの呼吸法による免疫力アップ&ベジ食

がんが発覚してすぐに、子宮ガンを自力で治した友人の話を聞いて、ヨガの呼吸法のセミナー&合宿に家族で参加した。

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帰国後翌日から、家族4人で呼吸法のセミナーへと参加した。 期間は3日間で、1日2〜3時間だ。 名古屋にある会場までは、車で1時間強。...
yoga
父の膵臓ガンが発覚したのが7月5日。 呼吸法のセミナーに参加したのが、7月7、8、9日。 そして、 今回の呼吸法・瞑想の合宿が...

この頃の食事法はベジタリアン食オンリー。友人の話では、このヨガの合宿だけで大病が治る人もいて、友人もその1人だった。

しかし、淡い期待はただの期待で終わった。

救いを求めた糖質制限&ケトン療法

どうしたらガンは治るのか。

そうして出会ったのが糖質制限だった。

health
今日が血液検査だ。結果は後日郵送される。 今までしてきたガン対策を書いたが、 血液検査に強い気持ちで臨むためにも、 も...

ガンの栄養は糖質。

その糖質を制限すると、ガンに栄養を与えない上に、抗がん作用があるケトン体が発生する。

父一人に食べたいものを我慢させるのではなく、家族みんなで糖質制限を実行した。

ある程度の血中ケトン体濃度があれば、ガンは進行しないとの話を信じた。僕のケトン体は見事に上昇したが、父のケトン体はうまく上がらなかった。

糖質を制限して、ガンに栄養を与えず、 ケトン体の抗がん作用で進行を抑制する。 そのために、ケトン体の数値を上昇させたい。 ...

ベジ食の生活から、ケトン体の上がりやすい肉食へと変更し、MCTオイルを摂取し、高額なKetoCanaを購入したり、糖尿病対策で使われる糖質吸収をカットさせる薬を試したりしたが、大して上がらなかった。

波動療法と出合う

父の体の調子はだんだん落ちていった。そこで、友人が勧めてくれた山奥にある波動療法のクリニックを訪ねることになった。

そこでは、糖質制限&ケトン療法を一刀両断された。

肉やグルテンはオールカットするが、ご飯は食べれるだけ食べる、しかし質の良いもののみ。そのクリニックで勧められた波動が高いという味噌や米、油などを購入。

そして、飲んでいたサプリも質が悪いと一蹴されて、高額なサプリが毎回提供された。

怪しいと思いつつも、

「論理的には3ヵ月で全てのガンは治ります」

その言葉に、嬉しそうに輝いた父の顔を見て、父を通わせることにした。

考えたくもないけれど、 背中の痛みが強く出てきたことを見ても、 父の膵臓ガンはおそらく進行しているのだろう。 敗血症で出た40...

初回の料金は交通費等込で13万。

週に1度、片道4時間以上かけて泊まり込みで通う。毎回10万円近いお金が必要だった。

それでも、3ヵ月ほど経っても良くなる傾向は見えず、むしろ悪化しており、父の中で不信感が増していった。

最後の方は、クリニックへの行きも帰りも、痛みにずっと耐えて通っていた。

「もう、いい。」

父の一言で、波動療法には通わなくなった。

余命3ヵ月を覚悟

体の調子が悪化していた。痛みをこらえる時間も長くなってきた。もう、3ヵ月ももたないかもしれない。

ガンは治る。 そう言われた期限の3ヶ月は過ぎた。 しかし、 治るどころか悪化していた。 この頃にはもう、 波動療法...

家族を集めて覚悟をした。それでも、まだ出来ることを探し続けていた。

息抜きに、父を連れて2人で琵琶湖にあるマリオットホテルへ行った。(2018.03)

このホテルは僕のお気に入りで、温泉付きの部屋がある。

温泉がガンにも効くというわずかばかりの期待も込めてだが、父に何かをしてあげたかっただけだった。

このホテルのクラブラウンジで、父は小さなチョコレートを見つけた。

好きなものを食べさせてあげる方針へ

糖質制限を始めてから、そして、波動療法にお世話になってからもずっと、

チョコレートは食べられなかった。ずっと父はガンを治すためだと、我慢していた。

でも、

余命3ヵ月を覚悟した今、父には食べたいものを少しでも食べて欲しいと思うようになった。

「いいよ、ちょっとだけね」と。

その時の父の満面の笑みが忘れられない。

それから、父の病状は回復に向かうことになる。

次回へ続く。

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