真っ白な膵臓。膵臓がんがほぼ確定した。

sad

がんではなく、良性の他疾患ならいいのに。

そんな願望も持ちつつも、
心の中では膵臓がんなんだろうと覚悟は出来ていた。

グアムのホテルの部屋の中で、
父と一緒にいる姉からの連絡を待った。

大自然の中でリラックスできる環境なのに、
全く落ち着かない。

PET CTの結果は、膵臓が真っ白だった。

doctor

姉からはLINEで経過を報告してもらっていた。

父と合流した・・・。
病院についた・・・。

診察を待っている・・・。

 

そして電話がかかってきた。

 

姉はなるべく冷静に、
医師の伝えた言葉を反芻しようとしていた。

 

PET CTのスキャンは、ブドウ糖が集まった場所が白くなること。
白さには段階があって、白いほど量が集まっていること。

 

そして、

 

膵臓の部分は、真っ白で光って見えるほどだったということ。

 

やっぱり、そうか。

 

恐れてはいたけれど、覚悟はしていた。
だから僕は驚きはしなかった。

 

医師は、

「まだ膵臓がんと決まったわけではありません。」
「精密検査をして確かめてみましょう。」

と言ったそうだ。

 

さすがに父もショックだったようで、
確定ではないとはいえ肩を落としていたようだ。

 

「何ともないし、元気なのになぁ。」

 

受け入れがたい現実を前に、
すぐそばに家族がいてくれたことはどんなに心強いことだろう。

姉が一緒にいてくれて本当によかった。

 

しばらくして、

父が病院の喫茶店で、
美味しそうにご飯を食べている写真が送られてきた。

 

笑っている父の顔をみて、
少し安心した。

精密検査の結果が出るまでは・・・

sad

5日後の7月10日、7月12日に検査を受け、
精密検査の結果が出るのは、

7月18日だそうだ。

・・・。

約2週間も先のこと。

 

医師は、

「まだ決まったわけではないので、
18日までは普段通り生活してくださいね。」

と言ったらしい。

 

あぁ。

他人事だ。

 

余命がどれほどあるのかわからない。

進行が早い膵臓がんがほぼ発覚しているのに、
2週間もの間、普通に生活してろなんて。

 

もしも余命3ヶ月だとしたら?

そのうちの2週間がどれだけ大事な2週間になり得るのか。

 

もしも膵臓がんなら、
今までと同じ生活をしていたら確実に進行してしまう。

 

そんな生活を続けられるはずがない。

 

もしかしたら膵臓がんでは無い、
そんな奇跡もあるかもしれないが、

そこまで楽観的にはなれない。

 

何をしたらいいの?
長生きしてもらうにはどうすればいい?

 

どれぐらい延命できる?

 

そもそも、膵臓がんを治すことはできるのか??

 

膵臓がんを治した人のブログを探してみたが、

残念ながら見つからなかった。

 

強い気持ちで必死で闘病している方のブログは、

同じ病気を持つ人々に勇気を与えるだろう。

 

しかし最後は、

家族からの、お別れと感謝の言葉が綴られていた。

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