がんではなく、良性の他疾患ならいいのに。
そんな願望も持ちつつも、
心の中では膵臓がんなんだろうと覚悟は出来ていた。
グアムのホテルの部屋の中で、
父と一緒にいる姉からの連絡を待った。
大自然の中でリラックスできる環境なのに、
全く落ち着かない。
PET CTの結果は、膵臓が真っ白だった。
![doctor](http://xn--v8jwa9boe9irdwnxw1433c.com/wp-content/uploads/2017/08/petct-sad1-1024x684.jpg)
姉からはLINEで経過を報告してもらっていた。
父と合流した・・・。
病院についた・・・。
診察を待っている・・・。
そして電話がかかってきた。
姉はなるべく冷静に、
医師の伝えた言葉を反芻しようとしていた。
PET CTのスキャンは、ブドウ糖が集まった場所が白くなること。
白さには段階があって、白いほど量が集まっていること。
そして、
膵臓の部分は、真っ白で光って見えるほどだったということ。
やっぱり、そうか。
恐れてはいたけれど、覚悟はしていた。
だから僕は驚きはしなかった。
医師は、
「まだ膵臓がんと決まったわけではありません。」
「精密検査をして確かめてみましょう。」
と言ったそうだ。
さすがに父もショックだったようで、
確定ではないとはいえ肩を落としていたようだ。
「何ともないし、元気なのになぁ。」
受け入れがたい現実を前に、
すぐそばに家族がいてくれたことはどんなに心強いことだろう。
姉が一緒にいてくれて本当によかった。
しばらくして、
父が病院の喫茶店で、
美味しそうにご飯を食べている写真が送られてきた。
笑っている父の顔をみて、
少し安心した。
精密検査の結果が出るまでは・・・
![sad](http://xn--v8jwa9boe9irdwnxw1433c.com/wp-content/uploads/2017/08/petct-sad2-1024x683.jpg)
5日後の7月10日、7月12日に検査を受け、
精密検査の結果が出るのは、
7月18日だそうだ。
・・・。
約2週間も先のこと。
医師は、
「まだ決まったわけではないので、
18日までは普段通り生活してくださいね。」
と言ったらしい。
あぁ。
他人事だ。
余命がどれほどあるのかわからない。
進行が早い膵臓がんがほぼ発覚しているのに、
2週間もの間、普通に生活してろなんて。
もしも余命3ヶ月だとしたら?
そのうちの2週間がどれだけ大事な2週間になり得るのか。
もしも膵臓がんなら、
今までと同じ生活をしていたら確実に進行してしまう。
そんな生活を続けられるはずがない。
もしかしたら膵臓がんでは無い、
そんな奇跡もあるかもしれないが、
そこまで楽観的にはなれない。
何をしたらいいの?
長生きしてもらうにはどうすればいい?
どれぐらい延命できる?
そもそも、膵臓がんを治すことはできるのか??
膵臓がんを治した人のブログを探してみたが、
残念ながら見つからなかった。
強い気持ちで必死で闘病している方のブログは、
同じ病気を持つ人々に勇気を与えるだろう。
しかし最後は、
家族からの、お別れと感謝の言葉が綴られていた。
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