例によって呼吸法・瞑想のセミナーの内容はシェアができない。
が、概要は前記事に載せたとおりだ。
大まかには瞑想三昧の合宿だ。
笑ったり、叫んだり、歌ったり、黙ったり。
なんとも不思議な合宿だった。
沈黙は贅沢な時間だとわかった。
![sient](http://xn--v8jwa9boe9irdwnxw1433c.com/wp-content/uploads/2017/08/silent-1024x683.jpg)
3泊4日の2日目から、沈黙のワークがスタートした。
沈黙とはその名のとおりで、
一切の声を出さない。
同室の人とも会話をしない。
知り合いであってもコンタクトを取らない。
スマホも一切見ない。
電源もオフにして外部と連絡を取らない。
自分だけの時間を大切にするワークだ。
並行して瞑想のワークや、
知恵の話を聞くのだが、
聞こえてくるのはインド人のヨギと、
通訳の声のみ。
食堂に響く食器の音
ふと面白いと思ったのは食事の時。
食事会場には、70名近くがいるというのに、
会話の声は一切聞こえてこない。
響いてくるのは、
フォークやスプーンと食器が当たるカチッカチッという
音のみだ。
人生で一度も体験したことのない不思議な感覚。
なんでもない窓からの景色に涙する。
![niigata](http://xn--v8jwa9boe9irdwnxw1433c.com/wp-content/uploads/2017/08/niigata5-1024x768.jpg)
瞑想を続けて心が浄化されていったのがわかる。
ふと窓から外を覗いた時、
涙が自然と流れた。
理由はわからないけれど、
とても満たされた気持ちだった。
まるまる2日、約50時間ぶりに発する声。
合宿の最後に、声を解放する。
沈黙を破る最初の一声には、参加者それぞれにマイクが渡された。
僕の言葉は「ありがとう」だった。
父の言葉は?
「ここに連れてきてくれてありがとうございます」
だった。
あぁ、連れてこれてよかった。
そう思った瞬間だった。
父に大きな変化はなかった。
正直なところ大きな浄化作用を期待していたことも事実だ。
自分と向き合い、瞑想を続け、
その過程で大きな浄化が起こりうる合宿。
僕の友人はこの合宿で子宮頸がんが消えたであろう、
浄化作用があった。
残念ながら目立ったような変化は、
膵臓ガンの父にはなかったようだ。
でもいい。
この合宿が父の状態にプラスになったのは間違いない。
それに、家族で過ごす特別な思い出にもなったんだから。
瞑想合宿終了後の気づき。
![yoga](http://xn--v8jwa9boe9irdwnxw1433c.com/wp-content/uploads/2017/08/yoga2-1-1024x683.jpg)
大きな声を出す会話が嬉しくない。
音楽がうるさく感じる。
人ごみに居るのが辛い。
家の外から聞こえる雑音やクラクションが辛い。
今まで当たり前だった環境が、
ストレスに感じた。
ストレスに敏感になったのか、
それとも今までストレスに鈍感だったのか。
自然に囲まれた静かな空間で、
会話もしない声も出さない1人の時間。
その時間がいかに贅沢な時間だったのかに気づいた。
さあ、翌日の7月18日は病院へ行く日だ。
精密検査の結果が出る。
膵臓がんの手術ができるか、できないか。
今後の治療方針をどうするのか。
父の人生がどう動くのかの重要な日だ。
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